ごあいさつ

当店は熊本県熊本市北区の植木町の植木温泉街の中にある広さ10坪程のとても小さな寿司屋です。

経営母体は植木温泉鷹の家旅館で、東バイパスにある個室ダイニング かけはしの姉妹店になります。旅館の前身は初代が始めた「奴寿司」という同じ規模の寿司屋から始まりました。今年で創業47年(2017年現在)三代目となり、初代の想いを受け継ぎ初心に帰り、おもてなし・料理とは?を追求していく店にして参りたいと思います。

ネタは全国屈指の漁場、地元天草産の魚を中心に旬のものを毎日田崎市場から仕入れており、すべての食材にひと手間かけるために店内の調理場スペースを大きく取った結果、客席数が少なくなりまして、小さな寿司屋がさらに小さくなりました(汗

手が届きにくい上質な食材も創業以来の長年培ったノウハウを生かし、仕入れを工夫をすることでお客様への提供価格もとてもリーズナブルに設定することができるのが当店の強みでございます。

本マグロの大トロや職人が握る鮮度がよい青魚をはじめ、活きが良い白身魚を手間ひまと愛情をたっぷり込め、お子様も安心して食べられる料理をお作りすることを心がけております。

お酒は市場に出回ることが少ない地元九州・熊本の地酒を中心に取り揃えており、熊本の味を楽しんで頂けるように郷土料理も多数ご用意しております。

鮨割烹 轍-わだち-では毎朝昆布と鰹節で出汁を引き、卵を焼いて、魚を捌いて一日が始まります。なぜ非効率に手間をかけて手作業にこだわるかというと・・・、

そのほうが美味しいからです(笑)

効率が良くて、人件費が抑えられて、職人じゃなくても誰でもできる寿司屋のビジネススタイルが時代を席巻しており、一時は危うかった寿司文化の発展に大きく貢献され、今では「Japanese sushi bar」が世界規模で拡がっております。初期投資は大きいが、ランニングコストが従来の寿司屋に比べると極端に抑えられるため、ビジネスとしては何も言う事がないんですよね。正直うらやましいなぁと思います。

ですが、私はなんというか、食べ物を食べて感動するような旨い物を食べると、とても幸せな気分になるのです。お腹を満たす食事と、感動を覚える料理とは利用シーンが違いますし、それはそれ。これはこれで世の中には必要なものではないかと思います。

もしかしたら、「いつも食べてた物が、実はこんなにおいしいものだったとは!」という感動から将来の和食を背負って立つ人材がその日に作られるかもしれません。

私はへそまがりな性格だったために修行時代はとても厳しく育てられました。当時は理不尽に思えたことが、時を経て今ではとても心に響いています。技術的な事ではなく、人としてお天道様に恥じない生き方を教えられたように思います。

誰しもが何かを成そうとする時、必要なのは助けてくれる人がどれだけいるかだと思います。困った時に足蹴にされることが無いように、明るく元気に素直で謙虚。日頃から言動を正して、感謝の心で人に接する大切さを学びました。

今まで出会った方へ、これから出会う方々へ自分ができる自分にしかできないことで微力ながら恩返しをしていこうと思っております。

道を誤ることのないよう、先代の轍を踏みしめて新しい道を歩んで行きます。

心からのおもてなしでお出迎えいたします。
大切な方と鮨割烹 轍-わだち-へお越しくださいませ。

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